2008-01-01から1年間の記事一覧

贅沢なものって

私の部屋は湿った太陽の光の当たらない納戸だった。 その部屋の窓を開けると、そこは一面草壁だった。それは、畑や田んぼへ続くけもの道でもあったため、時々持ち主がねこ車を押したり、くわを持ったりして通る。 クシャッ、クシャッ・・・と長靴が草を踏み…

明け方、また彼の夢を見た。 彼は結婚しているのか、もうすぐ結婚するのか、そういう人がいた。 でも、私と一緒に居る夢だった。誰かに見られてしまったけれど、大丈夫なのかと思った。やっぱり、とても淋しくて、胸が痛かった。そんな夢を見た。 とてもリア…

余計なこと

本当の、本当のことを言うのって、どうして勇気が必要なんだろうね。 それは、歳をとるほどに難しいと思えます。

あのとき、友達は言っていた。 『お前たちが結婚したら100万円やるよ。』と。 それは、暗に無理だと言っていたわけで。 まぁ、結果それは正しかったのですが。 私の一方的な片思いにすぎなかったその恋は。今でも時々夢というかたちで振り返ることがあるので…

今日の夕空

飛行機雲

もう、10年以上も前。 あの道をずっと通っては胸を鳴らしていたのは。今、君に会いたくないと思うのは、こんなに時間が経ってもまだ君のことをちゃんと許せないからなんだろうか。 あの頃は、毎日1分1秒でも長く君のそばにいたいと思っていた。君に会えない…

確かなもの

毎日が淡々と静かに過ぎていく感じ。君と私とで、着々と過ぎていく。めまぐるしく過ぎる日々のなか、経っている時間を感じさせるのは日々成長している君の姿。 時間が形になって見えているよう。昨日できなかったことが今日はできるようになって。 1か月ごと…

怖いこと

君が来てからというもの、私には怖いものが増えた。地震にはじまる自然災害、火事や事故。 そして人による憎悪。これまで夜の暗闇が怖いなんておもったこともなかったのに。小さくて、でも誰よりも澄んでいる君を守れるのは私しかいないと思うからきっと。 …

ひとつの記憶

この人を見るとあの風景を思い出すとか. あの曲を聴くとあの景色を思い出すとか.そういう風にしてフラッシュバックしてくる記憶は私にとってとっても大切なもの. 多分,それを見たり聴いたりしているときにはこんな風に大切にしまわれてしまうことは全く…

今日は、5月の雨。 けれども、雨降りが今日はイヤではなかったのはどうしてだったんだろう。休み中で心に余裕があるからなのだろうか。 どっちにしても、少し自分の心の変化を感じた。

後悔

私は、後悔という気持ちを持たないほうだと思う。 どうにもならないと理解したいと思っているからかもしれない。後悔、というよりも、『もしも』という思いを持って振り返ることはいくつかあるけれども。 でも、やっぱり今に『もしも』ということはありえな…

おそらく。 誰もがきっと時々は抱くだろう疑問。『生きている』ことの意味。みたいなもの。 どうして、今自分はここにいるのだろう。 これからどんな風に生きていくのだろう。 そらは、きっと誰もが本当のことはわからない。 そして、本当の答えはないのかも…

ただ、そんな日々

この時期の緑のにおいがとても好きだ。 それは、歳を重ねるにつれてどんどん強くなるように思う。 これから夏になると、周りは緑の呼吸するにおいでいっぱいになる。今は、少しずつ萌えているその木々の緑やそんなものに毎日きゅんとする。癒されている。 こ…

家事への爆発

いつだったか,最近見たテレビで,男性に向けてこんな街頭アンケートをしていた.‘妻に一番頼まれたくない家事ベスト3’洗い物,洗濯,掃除だったかな. 街頭で質問されて答えている男性達を見てむっしょうに腹が立った.それは,煮えくり返るくらいの腹立ち…

雨の日の

雨の日と子供の頃のことを想うと,いつも浮かんでくるのは同じ景色. 私の子供の頃は,とても古いつくりの家で,私の部屋の窓ガラスは引き戸式の模様が入ったすりガラス. その窓を開けると家の裏山だった.そこにしとしとと降る雨のこと.しっとりと濡れた…

今日の空

なんでこんなに心に入り込んでくるのかなぁ。

空の色

私は割と幸せな子供時間を過ごしたと思う。 ふと何気ない過去の風景に入り込むとき、いつも泣きたくなるくらい温かな気持ちになるから。こんな空の色ひとつからも、遊びから帰って夕飯の匂いがしたこととか、心を持て余しながらも色々なことを考えていたあの…