空の色
私は割と幸せな子供時間を過ごしたと思う。
ふと何気ない過去の風景に入り込むとき、いつも泣きたくなるくらい温かな気持ちになるから。
こんな空の色ひとつからも、遊びから帰って夕飯の匂いがしたこととか、心を持て余しながらも色々なことを考えていたあの場所を思い出す。
毎日当たり前のように作られたご飯があって、遊ぶための時間があり、守ってくれる存在があることがどんなに幸せなことだったんだろうと大人になってから思う。
私は子供の時間をとても田舎で過ごしたけれど、本当に素晴らしい時間だったと思う。
季節毎の風の匂いや、音が当然のように私の周りにあり、私はその中で友達や好きな人に囲まれて暮らしてた。
私の子供にこんな時間を与えられるような人間になりたいと思う。
そして子供を通して私ももう一度そんな素敵な時間を過ごしたい。