記憶
また、彼の夢。
しつこいねぇ。私の記憶も。
そんなに、好きだったのね、私。
ばかばかしいと思いつつ、数日は心が浮遊状態。
でも、区切りをつける必要もない、ただの、記憶。
でも、大切で、捨てることの出来ない、記憶。
死ぬまで、持って行くんだろう、記憶。
だから、受け入れてます。
あのころの私は、大嫌い。
あのころは、自分で自分のことは大好きだったけれど、今振り返ると、あのころの自分はとても醜くて、一生懸命過ぎて、自分のことばかり考えていたので、嫌いです。
今の、記憶を持ったままで、あのころに行ってみたい。
私は、私に何か助言出来ることがあるのだろうか。
助言したとしても、あのころの私には受け入れることなんて、出来なかっただろう。
変な話。
でも、やっぱり、今よりも未熟で。
あれから私の心にもたくさんの記憶が刻み込まれて今があり、こうして振り返ることで、自分はどうだったのか、どうすれば良かったのかを時々考えてしまうんだよね。
それは、この先にも言えること。
数年後には、今の自分をおそらく恥じているのかも・・・・
まぁ、成長のあかしってことで。
過去の自分を羨むようになってしまったら、きっとおしまい。
私は、これからもずっと心の成長をやめない。
いつか・・・
彼に会えるかなぁ・・・死ぬまでに。
あぁ・・・でも、いつかのクラス会に行けなかったように、やっぱり私には彼はおろか、あのころを共有した友達にさえ会う勇気が持てないでいる。
情けないし、いつかのようになくしてから酷く後悔することも分かっている。
でも、その、後悔もいつか、記憶の一部。
今戻れたとしても。たぶん。
私の、足跡は、深く深く、刻まれてる。